●一般水冷方式
一般的な水冷方式は冷却水が固定されたガイドチューブ、ベロー部の内部の周囲を流れるものであり、ベロー部の内部、ガイドシャフトを流れて排出されるものです。この方式はエアーポケットの形成をさけるために常に垂直に据え付けて運転する必要があります。冷却不良の問題はベローズがCminの位置に押し縮められている状態でしばしば発生し、気泡が渦巻状の極板内部に滞留して過熱状態となります。同様の問題はコンデンサを水平に設置した状態でも発生する可能性があり、コンデンサ寿命を縮める要因になります。
このタイプは4〜15 l/min の冷却水で冷却されます。この方式では冷却水の入り口と出口の間の最大水温上昇と、許容最大入力側水圧がカタログに規定されており、さらに冷却水出口温度が最大80℃の条件下で使用する必要があります。
図11は一般水冷方式の様々な設置形態を示しています。"a"のフィッティングは通常は"b"とは反対側にありますが、同じ側にあるモデルも存在します。内部滞留気泡の発生は設置形態AないしはBで回避することができます。設置上の制約からコンデンサを水平状態で使用する場合には、設置形態Cの状態で図に示す水流方向を設定することで気泡の滞留を最小限に抑えることができます。
|
図11:水冷方式の設置方向と水流の関係 (設置形態Aをお勧めします)
|