■ピカリング リードリレーの特長
Concise Techinical Guide to Pickering Relay
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リードリレーはの接点はハーメチックシールで封止されており、接点表面の酸化や外部コンタミ汚染の影響を受けません。そのため、一般的なメカニカルリレーの中でも非常に信頼性の高いデバイスとなっています。
ピカリング社では、リードリレーの信頼性をさらに高める、独自の技術を製品に盛り込んでいます。このTechnical Guideではピカリング社リードリレーの信頼性を高める独自技術を以下にご紹介します。
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■Soft Center®テクノロジー
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ピカリング社のリードリレーでは、リードスイッチを保護するために、外部シールドの内側に柔軟性に富んだ素材を使用したカプセル構造を採用しています。他メーカーのリレーでは保護材として硬質の樹脂が使用されていますが、硬質樹脂を使用すると機械的衝撃によりリードスイッチを損傷し、接触抵抗の安定性と寿命を低下させ得るストレスを引き起こすことになります。ピカリング社のSoftCetner®テクノロジーでこの問題を解消します。
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■フォーマーレス自己支持型コイル
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ピカリング社のリードリレーは、パッケージ内部に柔軟な内部包含材を充填するSoftCenter®テクノロジーを使用し、リードスイッチへのストレスを軽減しています。
さらに、自己支持型(ボビンレス)コイル巻線を使用することにより、コンタクトの寿命と信頼性の高い接触抵抗を実現しています。ピカリング社の自己支持型コイルは、完全自動化プロセスにより一貫した製品品質と再現性を提供しています。
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■ミューメタル磁気シールド
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リードリレーのスイッチ接点は、密閉されたスイッチカプセルの周りに巻かれたコイルで生成される磁場によって動作します。これらのリレーを近接して配置すると、隣接するリレーからの磁界が部分的に対抗し、感度が低下します。こういった場合、きちんとコイルを動作させるためにさらに大きな電力が必要となってしまいます。小さいサイズのリレーの場合、この電力増加率は40%にもなり、通常のコイル電圧でリレーを動作させることができなくなってしまいます。
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ピカリング社のリレーでは、透磁率が高く、且つ残留磁気が低くなるミューメタル製の磁気スクリーンが取り付けられています。このミューメタル磁気スクリーンで磁場を集中させることにより、隣接するリレーとの磁場干渉を防ぎ、デバイスの効率と信頼性を大幅に向上させ、リレーの高密度実装を可能にします。
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■カスタムリードリレー
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ピカリング社では幅広い製品群のリードリレーを製造していますが、もしご要望の特性にあう製品が見つからない場合は、既存の製品を改造、もしくは貴社要望の特性に応じて製品を設計することもできます。
例えば...
*部分的な仕様変更または条件強化
*特殊なピン構造やピン長さ
*標準品と異なるコイル電圧や抵抗値
*顧客要求による負荷条件下での試験
*顧客要求に基づくロゴや型番の印刷
*超低静電容量
*他社ディスコン製品の同等品
*顧客依頼による環境要求事項
*熱起電力特性の仕様化
*カスタムパッケージ
...など、お気軽にお問い合わせください。 |
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